2006年8月12日 (土曜日)

退院決定!

手術の日から早くも2週間以上が過ぎました。

なかなか記事を書く気持にならなくてこんなに日が立ってしまいました。でもこの2週間、長かったなぁ。という感じです。

今では旦那さまの傷口は抜糸も済んで昨日からシャワーも浴びれるようになりました。そしてリハビリも始まり、今は松葉杖での歩行訓練をしています。

手術前々日、手術前説明を受ける前の旦那さまは明らかにあわてていました。私達は手術前にいろいろな情報を収集していました。代替療法、手術の意味、いろんな人に聞いていた情報がいろんな意味で私達を迷わせてしまったというのもあります。

最後の最後になって”やはり切らなくちゃだめなのか?それしか方法がないのか?”これまで切断ということを意識して覚悟してきたはずなのに、やはり土壇場になって”どうにかならないものか?”と思ったのです。

しかしそんな思いも手術前説明で私達の疑問に一つ一つ丁寧に答えてくださる先生の前で払拭されていきました。

権威のある先生に聞くことすら失礼かもしれない、先生の気分を害してしまうかもしれない、と思いつつも代替療法についても聞きました。そしてそれらを試したい。ということも。それでも先生は快く答えてくれました。

そして何より旦那さまの気持を大きく動かしたのは、レントゲン写真でした。入院時の2ヶ月前の腫瘍と、今の腫瘍を比べたときに、その繁殖の仕方に愕然としたのです。残念ながらこれまでやった3種類の抗癌剤で著しい効果があったものはなかったようです。たったの2ヶ月でここまで・・・と言葉を失うほどの繁殖でした。

先生からは「どこで切断するか?」との話。説明を受けたあとには私達も聞きたいことは聞けたし、あの写真を見た以上、”やはり切断しかないのかな・・・”そんな気持でした。

でも先生は「一日待つから手術するかしないかは明日返事をください。」ということでした。

私は旦那さまに最終的な決断を任せました。先生もおっしゃっていましたが、やはり本人に切断に対する疑念などがあると術後の経過にも影響するということだったので、酷かとも思いましたが旦那さまに決めて欲しかったのです。そして私は旦那さまが決めたことを信じてついていこうと思いました。

翌日の朝旦那さまは自分の口で先生に「明日の手術お願いします。」といいました。私は旦那さまの決断に本当に心から敬意を持ちました。すごい。本当にすごいよ。私は何もできないかもしれないけど、支えていくから。とココロに誓いました。

手術当日については前の記事で書いたとおりです。意識も朦朧としている中、痛がる旦那さま。私はただ旦那さまの手を強く握ることしかできませんでした。旦那さまは時折それに答えるように強く握り返してくれました。

術後3日間は痛みとの戦い、術後4日目にはモルヒネの副作用もあって吐き気との戦い、ようやく落ち着いた頃には極度の貧血をおこしていて、輸血もしました。でもみるみる回復していく旦那さまに生命力と意思の強さを感じました。

術後10日がたつとリハビリが始まりました。この頃には食事もとれるようになっていて、貧血も少しずつですが収まってきていました。術後2週間がたってようやく点滴も抜け、自由な体に。そしてついに退院が決まりました。15日です。

退院は突然決まりました。術後に放射線治療が必要と言われていたものの、抜糸から2週間は放射線照射ができないということと、放射線治療は外来でも可能ということで、次の抗癌剤治療までは入院の必要がないという先生の判断でした。

正直、旦那さまは退院の話を聞いたとき家に帰れる喜びと不安が半々だったようです。退院と言われたときはまだ車椅子でしか移動できていなかったし、トイレで用を足すのも一苦労だったからです。

今は必死で松葉杖の練習をしています。家の階段を上ることができないといけないし、我が家の大きな車に乗るのもおそらく一苦労でしょう。でも一つ一つできるようにならなければいけません。

今リハビリをしながら旦那さまは「こんな簡単なこともできない・・・」と悔しい思いをしながら、それでも一生懸命前を向いて頑張ろうとしています。私も家に帰ってきたときの生活を多少なりとも不安に思いますが、2人で乗り越えていけると信じています。

今回の手術で旦那さまの「強さ」を本当に感じました。この「強さ」を支えるために、私ができることはなんだろう・・・?これは当面私の課題になるでしょう。

病気との闘いはまだ終わったわけではありません。治療もこれから放射線・抗癌剤と続きます。そして旦那さまの病気という敵は姿形を変えて何度も旦那さまの前に立ちはだかるでしょう。まずは1年後、再発がなく親子3人で夏を迎えられることを信じて頑張ります!!

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2006年7月27日 (木曜日)

手術当日

いよいよ今日は旦那さまの手術の日でした。

先週突然手術日が決まり、今週に入って火曜に先生から手術前説明がありました。

先生から提示された選択肢はどこで足を切断するか?というもので、切断しないという選択肢は先生からしたら「とんでもない選択」ということでした。

旦那さまと私は事前に先生に聞きたいことをまとめていました。

どうしても足を残せないか?免疫療法を使えないか?一つ一つの質問に先生は丁寧に答えてくださいました。

先生と話をしているうちに旦那さまのココロは決まっていました。この先生を信じて、自分を信じて、最良の方法を取ろう。というものです。

次の日の朝、旦那さまは先生に直接「明日手術をお願いします」と言ったそうです。(詳しくは"よにんべや"で。。。)

そしていよいよ今日・・・朝から旦那さまは意外と落ち着いて冷静でした。

手術室に入る前に旦那さまと約束をしました。

「これからいろんなことが起こると思うけど、ストレスを溜め込まないでね。私にあやまらないでね。何でも話そうね。」

手術室に入って戻ってくるまでおよそ4時間半ほどでした。

手術室から戻り、麻酔から目覚めたばかりでまだ朦朧としている旦那さま。

口には酸素マスク。私が呼びかけると「痛い・・・」と小さくつぶやき、閉じている目の端からは涙が。。。

正直見ていられませんでした。私も涙が止まりませんでした。

「がんばったね。」その時の私がようやく言えた言葉です。。。

今日のこと、手術にいたるまで、などなど本当はまだまだいろいろ書きたいのですが、とりあえず今日は私も疲れているのでこの辺で。

旦那さまの会社の方やお友達、沢山の方から励ましのお言葉をいただき、本当に感謝しています。

旦那さまのブログとこのブログを会社の方も見ているということで、とりあえず今日は、無事に手術が終わったことをご報告いたします。

戦いは始まったばかりです。これからいろんなことがあると思います。

会社の方、お友達、このブログを見てくださっている方、そして家族の力をお借りしながら、一つ一つ乗り越えて行きたいと思います。

どうか、暖かく見守っていてください。

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2006年5月28日 (日曜日)

旦那さまのココロ

先週の生検手術以来、旦那さまとゆっくりと時間を過ごしました。

手術後はさすがに発熱もしたのでひたすら寝る旦那さまを見守り、徐々に熱や痛みが引いてからは2人で病室のベッドでテレビをゆっくり見たりしていました。

ここが病院であることを除けば、そして旦那さまが健康であれば、それはとても穏やかな日々でした。

沢山の方がこの土日にお見舞いに来てくださり、励ましていただきました。

病室のベッドでひたすらテレビを見て本(まんがですが・・・)を読む旦那さま。

「何か読みたい本とか、これを機に勉強したいことってある?」

ずっと入院中何しようか悩んでいた旦那さまに聞いてみました。

「う~ん・・・」

「何かしたいとか?」

そういう気力が起きないか・・・。あまりつっこんで聞くのはやめよう。と思いました。

小さな声で旦那さまは

「・・・ウインド」

言葉につまりました。

私は旦那さまの腫瘍が悪性だと分かったときからずっとココロに引っかかっていたことがあります。

GW、ウインドサーフィンをやりたがる旦那さまに、お医者様からスポーツを控えるように言われたのもあって、ウインドサーフィンをやらせませんでした。(このときは良性・悪性の検査結果待ちのときです)

そのとき、

「もし悪性だったらもうできないかもよ?」

なんて冗談ぽく言う旦那さまに、

「なんでそんなこと言うの・・・」

と悲しく返事をした私がいました。

やはりあの時ウインドサーフィンをやらせてあげれば良かったのかな。。。という想いがありました。

旦那さまに思わず聞いてしまいました。

「GW、ウインドサーフィンやっておけばよかった?」

なんという聞き方なんでしょう。。。我ながらココロない発言が嫌になりました。

でも旦那さまは

「いや、それを目指してがんばるよ。」

目には涙が・・・

「絶対できる。絶対ウインドサーフィンやろう。ね。」

私は旦那さまを抱きしめました。悪性であることがわかって初めて旦那さまが私の前で見せた涙でした。

病気が分かってから何度か悲しい顔をして、目が潤んでいても涙を流すことはなかった旦那さまが・・・

何があろうとウインドサーフィンができるようにしてあげよう。と思いました。

万が一足を切断することになったとしても。。。

旦那さまは必死に病気を受け入れようと努力しています。

旦那さまと私は「お互い一人で泣くのはやめよう。」と約束していました。

それでもきっと旦那さまは足を切断するかもしれない恐怖と戦い、何度も涙を流していると思います。

それでも受け入れようとしています。

旦那さまのココロは今一生懸命前を向こうとしています。

今週から抗癌剤治療が始まります。

抗癌剤が少しでも腫瘍を小さくしてくれることをココロより祈ります。

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